「カラオケでキーの調整がうまくできない」 誰しも一度や二度は、そんな経験がありますよね。自分に合ったキーに調整するのは簡単ではありませんが、その仕組みが分かれば、今よりも合わせやすくなるでしょう。
今回は『カラオケのキーの合わせ方』を紹介していきます。
カラオケのキーの合わせ方
カラオケのキーとは?
カラオケのキーとは、曲の全体の音の高さのことを言います。キーを1つ下げれば曲の中の全ての音が半音ずつ下がり、1つ上げれば曲の中の全ての音が半音ずつ上がります。
例えば、ある曲の一番高い音が「ラ」で、一番低い音が「レ」だったとします。この場合、キーを2つ上げれば一番高い音は「シ」で、一番低い音は「ミ」になります。逆にキーを2つ下げれば一番高い音は「ソ」で、一番低い音は「ド」になります。
※ 半音階:ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ・ファ#・ソ・ソ#・ラ・ラ#・シ
ですから、高音が高くて歌いづらいからといってキーを下げすぎると、今度は低音が低くなりすぎて歌いづらくなることもあります。
キーを合わせる時は、逆の音の高さの事も忘れないように気を付けましょう。
原曲キーって何?
原曲キーとは、その曲を歌っているアーティストと同じキーのことです。
プロのアーティストは広い音域を持っています。特に高い声を出すことに優れている場合が多いので、普通の人が原曲キーで歌おうとすると、高音が上手く出せないというケースがよくあります。
そのため、カラオケで配信されている曲は、歌いやすいように原曲よりもキーが低く設定されていることが多いのです。
※ カラオケで配信されている曲のキーのことは『標準キー』と言います。
例えば『+2』と書かれていれば、それは「原曲で歌う場合はキーを2つ上げてください」という意味になります。つまり、この場合カラオケで配信されている標準キーは、「原曲よりも2つ下げられている」ということになります。
原曲キーで歌うことができると、歌の上手さとは別にそれだけで「すごい!」と評価されやすくなります。
ですから「高音が苦しいけどどうしても原曲キーで歌いたい」という方は、高音部だけでもファルセット(裏声)やミックスボイス(地声とファルセットのミックス)で歌えるように、練習してみることをオススメします。
男性が女性曲を歌う時の調整の目安
基本的に、女性の音域(音の出る範囲)は男性の音域より高い所にあります。個人差はありますが、ほとんどの女性曲は男性にとってはキーが高いと感じるはずです。
そこで「少し高いな」と思ったら、原曲キーから『-3~-5』ぐらい下げて歌ってみましょう。「かなり高いな」と思ったら、原曲キーから『+3~+5』ぐらい上げて、1オクターブ下げて歌ってみてください。
※ 1オクターブ下で歌うことを『オク下』と言います。
「なぜ1オクターブ下で歌うのか?」と言うと、原曲から大きくキーを上げ下げしすぎると、音が変わりすぎて曲の雰囲気まで変わってしまう恐れがあるからです。また、キー調整にも限界がありますので、そもそもキーを下げるだけでは合わせられない場合もあります。
「高すぎる」と思ったら、原曲キーのまま1オクターブ下で歌ってみるのが良いと思います。
女性が男性曲を歌う時の調整の目安
女性が男性曲を歌う時は、逆にキーが低くて歌いづらく感じるはずです。
「少し低いな」と思ったら、原曲キーから『+3~+5』上げて歌ってみてください。「かなり低いな」と思ったら、『-3~-5』ぐらい下げて、1オクターブ上で歌ってみるのが良いでしょう。
※ 1オクターブ上で歌うことを『オク上』と言います。
この場合も、原曲キーからあまり大きく上げ下げしすぎないように気を付けてくださいね。
まとめ
今回は『カラオケのキーの合わせ方』をご紹介しました。
- カラオケのキーとは、曲の全体の音の高さのこと(半音ずつ調整できる)
- 原曲キーとは、その曲を歌っているアーティストと同じ高さのキーのこと
- 男性が女性曲を歌う時は『-3~-5』ぐらい下げてみる。それでも高かったら逆に上げてオク下で歌う
- 女性が男性曲を歌う時は『+3~+5』ぐらい上げてみる。それでも低かったら逆に下げてオク上で歌う
好きな曲が自分に合ったキーで歌えるのは、非常に気持ちがいいものです。聴いている人にも、きっと「上手い」「合ってる」と言ってもらえるでしょう。
キーの上げ下げは、ちょっとした工夫をすることで、より自分に合った調整ができますので、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。