音痴には『感覚性音痴』と『運動性音痴』の2つの種類があります。どちらも歌うと音がハズレてしまうという意味では一緒ですが、原因が違うため克服方法も異なります。
今回は『感覚性音痴』と『運動性音痴』の違いと、その判別のポイントについて解説していきます。
感覚性音痴とは?
自分では気が付かない
曲を聞いても音程やリズムを正確に把握できず、自分の歌声がハズレているかどうか分からないのが『感覚性音痴』です。
つまり、感覚性音痴の方は自分が音痴である自覚がないので、誰かに教えてもらうまで気が付くことができません。人から言われるのは辛いですよね。
とは言え、音痴な方に向かって、ストレートに「音痴だね」なんて言える人は、ほとんどいないでしょう。誰かに言われて音痴だと自覚しているなら、まだ良いほうかもしれませんね。
感覚性音痴を克服するには?
感覚性音痴の詳細は、医学的にもまだ解明されていないようですが、正しい音を認識できないことが原因としてあります。
ですから、ピアノやオルガンなどで、正しくその音を認識することが、克服の第一歩となるでしょう。
音痴は歌うことが下手な事を言いますので、もちろん克服には歌うトレーニングが必要です。
しかし、感覚性音痴を克服するには、歌う能力よりも、まず聞く能力を鍛える必要があるのです。
運動性音痴とは?
外れている自覚がある
なかなか自覚できない感覚性音痴に対して、自分で音痴だと認識できるのが『運動性音痴』です。
つまり、運動性音痴は聴いている曲の音程やリズムは把握できても、それを自分で再現することができないということになります。
自分でも音痴が認識できるのも辛い部分がありますが、ハズレているのが分かっているだけ、感覚性音痴よりはマシと言えるでしょう。
運動性音痴を克服するには?
運動性音痴の原因は、自分が思ったように声帯の筋肉が動いてくれないことです。発声練習や歌い方のトレーニングをすれば、克服することができます。
また、単に今まで音楽に触れる機会が少なかっただけで、歌うことに慣れていないことも運動性音痴の原因として考えられます。
何事もそうですが、慣れていなかったら下手なのは当然ですよね。
そういう自覚がある方は、カラオケで歌いたい曲を中心に聴く機会を増やして、なるべく普段から音楽に触れる機会を作っていきましょう。
時間がある時は、一人カラオケで練習するのもオススメですよ。

まとめ
今回は『感覚性音痴』と『運動性音痴』の違いと、判別のポイントについて解説してきました。
- 感覚性音痴:自分でハズレているのが分からない、聴く能力から鍛える必要がある
- 運動性音痴:自分でハズレているのが分かる、発声練習や歌うトレーニングで克服できる
ただし、音痴の方の大半が『運動性音痴』と言われています。
「自分でズレているのが分からないから感覚性音痴かもしてない」と言っても、それは一部分だけだったり、伴奏のボリュームが大き過ぎて気が付かないだけだったりすることもあります。
ですから、そういう方は一度アカペラで歌った自分の声を録音して聞いてみてください。最近はスマホのアプリでもレコーダーがあります。それを聞くと、きっと「ハズレている」と気が付くことができると思いますよ。
また、音痴の原因は大きく5つに分けられますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
