カラオケで大きな声で歌った翌日は「喉が痛くなるのは仕方がない」と思っていませんか? 歌っている途中で喉が痛くなっても、そのまま歌い続けている方も多いかもしれませんね。
しかし、実は正しい歌い方やケアができていれば、長時間大きな声で歌っても、喉を痛めることはあまりありません。
今回は『カラオケで喉が痛くなる原因と対処法』について解説していきます。
カラオケで喉が痛くなってしまう原因と対処法
間違えた歌い方
正しい歌い方や発声方法とは対照的に、間違えた歌い方には決まりきった間違え方というのはありません。間違え方は千差万別です。
しかし、大きな声や出ない音域の声を無理に出そうとしていることが大きな原因としてあります。思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。
擦れたハスキーボイスもかっこいいですが、正しい発声方法を身に付ければ、擦れた声も喉を痛めずに出すことができます。
無理な歌い方を続けると、喉を痛めるだけでなく、ポリープができてしまうこともありますので、気を付けてください。
正しい歌い方を身に付けるとともに、自分に合った曲選びも大切ですよ。
胸式呼吸
腹式呼吸(ふくしきこきゅう)ができずに、胸式呼吸(きょうしきこきゅう)だけで歌ってしまうのも、喉を痛める原因となります。
胸式呼吸で歌ってしまうと、息の圧力が強すぎたり喉を締め付けたりして、せきこんだり声が裏返ったりしてしまうのです。
胸式呼吸で歌い続けることに慣れてしまうと、それが癖となって、なかなか正しい歌い方ができなくなってしまいます。
腹式呼吸はなるべく早めに身に付けておきましょう。

体調や周りの環境
風邪を引いて喉が弱っていたり、鼻が詰まっている時などは歌いづらいですよね。このような時は普段に増して喉を痛める可能性がありますので、なるべく歌うのは控えましょう。
また、タバコを吸うと喉が乾燥しやすくなりますので、歌っている時はなるべく我慢したほうが良いです。自分は吸わなくても他の方が吸う場合は、ちょっと離れた席に座ったり、部屋の換気扇を回したりするなど工夫してみてください。
乾燥している冬場や、エアコンが効き過ぎた室内も、喉を痛める原因に繋がることがあります。プロの歌手の方でも、ツアー中は加湿器をホテルに持参したり、部屋の風呂場にお湯を溜めて寝るなどして、喉をなるべく潤わせて守っています。
季節や環境、その日の体調に合わせることも考えてみてくださいね。
歌っている途中に喉に違和感を感じたら?
間違えた歌い方をしていると、翌日ではなくわずか数曲歌っただけで喉に違和感を感じてしまうこともありますよね。
このような場合には、まず水分補給をして喉を潤してあげてください。

それでも違和感が消えない場合には、無理をせずに喉を休ませてあげましょう。無理に続けてしまうと、歌っている途中から喉が痛くなってしまうことがありますからね。
また、カラオケに行くときには、のど飴を持っていくのもオススメです。痛くならなくても、順番待ちの合間に舐めておけば、予防にもなりますよ。
すでに喉が痛い方へ
すでに喉が痛いという方は、当然ですが歌うのを控えてください。歌い続けても回復することはありません。ますます喉を痛めてしまうだけです。
「ごめん、ちょっと喉が痛くなっちゃった」とでも言えば、無理やり歌わせようとする方はいないと思います。歌わずにその場の雰囲気を楽しみましょう。
また、もう自宅に帰ってきている方には、マスクをしてみることをオススメします。マスクが喉の乾燥を防ぎますので、多少は回復も早くなると思います。
ただし、なかなか痛みや違和感がなくならない場合は、早めにお医者さんに相談してくださいね。
まとめ
今回は『カラオケで喉が痛くなる原因と対処法』について解説してきました。
- 大きな声や出ない音域の声を無理に出そうとしないこと
- 腹式呼吸を身に付ける
- 季節や環境、その日の体調に合わせること(特に乾燥に注意)
- 違和感や痛みを感じたら歌うのを控える
- 痛みがなくならない場合はお医者さんに相談する
特に気を付けてほしいのは、無理をしないことと、乾燥対策です。この2つに注意すれば、カラオケで喉を痛めることも減ると思います。
痛くなってから何かをするよりも、なるべく痛くならないための対策をしていきましょう。