裏声の出し方ってどうしたらいいのかわからないですよね?
カラオケで裏声が出せずに、高いキーの曲でも地声だけで歌っている方も多いと思います。
そこで今回は『裏声の出し方のコツ』を5つご紹介していきます。
綺麗な裏声の出し方を知って、歌える曲の幅を広げていきましょう。
裏声の出し方5つのコツ
地声と裏声の違いを理解する
まず裏声を身につけるにあたって、地声と裏声の違いを理解しておきましょう。
地声は喋っている時と同じ声です。
基本的に低い音域では、地声で歌う人が多いです。
それに対して、裏声は声帯を開いて高い音域を出す時に使います。
女性が合唱曲を歌う時の声をイメージするとわかりやすいでしょう。
柔らかい雰囲気の曲を地声でずっと歌っていると、力強いイメージが付いてしまい、曲の雰囲気と歌が合わなくなってしまいますよね。
そこで地声と裏声を使い分け、スムーズにこの2つの切り替えができるようになると、歌の表現の幅が広がります。

力を入れずにリラックスして歌う
裏声を出すには、全身の力を抜いてリラックスした状態で歌うのがコツです。
裏声を出す時に声帯を広げますが、体に力が入ってしまうと声帯を締めることとなり、上手く裏声が出せなくなってしまいます。
これに関しては地声で高い音域を出したい時も同様で、普段から力を抜いて歌うことを意識することで、裏声をきれいに出せるようになるでしょう。
しかし、高い声を出すことを意識するためにどうしても全身に力が入ってしまう人は多いです。
特に普段から大きい声で歌うことを意識している人にこの傾向があります。
ですから、大きい声を出そうとすると全身が力みやすくなってしまうので、まずは小さい声で裏声を出し、慣れてきたら大きい声でも裏声を出す練習をしていきましょう。
頭のてっぺんから声が突き抜けていくイメージ
裏声の一種で「ヘッドボイス」と呼ばれるものがあります。
ヘッドボイスはその名の通り「声が頭から突き抜けるイメージ」の発声法で、ソプラノ歌手がよく使っています。
このヘッドボイスを身に着ければ他の発声法も習得しやすいので、普段から裏声を出す際にはヘッドボイスを意識して練習してみてください。

なぜ裏声を出す時に、声が頭から突き抜けるイメージが大切なのかというと、喉を開いて声帯を締めることが必要であるからです。
裏声を出す際に息が漏れるような歌い方であるファルセットもありますが、ファルセットを使う癖がつくと、弱々しい高音の表現しかできなくなってしまいます。
そこで、ファルセットではなくヘッドボイスに慣れるためにも、声が頭から突き抜けるイメージをすることが大切なのです。
鼻歌で歌ってみる
鼻歌で高音域を出す練習をすると、裏声を使いこなせるようになる人も多いです。
なぜなら、鼻歌で使う筋肉は裏声を出す時に使う筋肉とほぼ変わらないからです。
したがって、裏声が出せないなら、口を閉じて鼻歌を歌うことから練習してみるのもおすすめです。
また、鼻歌を歌うと、高音を出す時に必要な「声が頭から突き抜ける感覚」を掴みやすいです。
実際に鼻歌で歌ってみると、自分の声が眉間辺りで響いている感覚がありますよね。
それが裏声を出すために必要な感覚です。
裏声を出すためのイメージがわからない場合は、鼻歌でこの感覚を掴むことから始めてみましょう。
ハミングで歌ってみる
鼻歌である程度裏声を出す感覚が掴めたら、今度は簡単にハミングをしてみましょう。
裏声でハミングをする際におすすめの音は「ハ行」です。
ハ行は無声音と呼ばれる音で、「喉を開いて力を抜く」という裏声を出すにあたって必要な感覚が掴みやすいです。
ハ行で無理なく裏声が出るようになったら、他の音でも裏声が出しやすくなります。
また、ハ行で特におすすめの音が「ホ」です。
日本語の母音には「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つがありますが、その中でも「オ」は喉を開きやすく、音を響かせるイメージが掴みやすいです。
そして、「ホ」で裏声を出すことに慣れたら、他のハ行の音、ハ行以外の音というように難易度を上げて練習をしていきましょう。
裏声を出して練習してみよう!
おすすめの練習曲【男性編】
- ESCAPE(MOON CHILD)
- 奏(スキマスイッチ)
- もののけ姫(米良美一)
上から『ESCAPE・奏・もののけ姫』の順番で難易度が上がっていきますので、1曲ずつ順番に練習してマスターしてみてください。
どれも誰もが知っているメジャーな曲なので、歌えるようになると、カラオケでも盛り上がるでしょう。
おすすめの練習曲【女性編】
- 愛を込めて花束を(Superfly)
- もらい泣き(一青窈)
- First Love(宇多田ヒカル)
こちらも上から『愛を込めて花束を・もらい泣き・First Love』の順番で難易度が上がっていきます。
女性編の練習曲も有名な歌ばかりですが、特徴としてはどれもラブソングとなっています。
歌いこなせるようになると男性ウケもよくなりますので、ぜひ練習してみてくださいね。
まとめ
今回は『裏声の出し方のコツ』を5つご紹介してきました。
- 地声と裏声の違いを理解する
- 力を入れずにリラックスして歌う
- 頭のてっぺんから声が突き抜けていくイメージ
- 鼻歌で歌ってみる
- ハミングで歌ってみる
裏声を出せるようになれば、歌える曲の幅も広がりますので、ぜひ今回の内容を参考にして練習してみてくださいね。